日本共産党の指摘は正しいのか?

 国際的な人権基準の発展の中で、性自認のありようを病気とみなす「病理モデル」から、本人の性自認のあり方を重視し尊重する「人権モデル」への移行がすすんでいます。現在、日本では法的な性別変更の要件を定めているのは「性同一性障害特例法」であり、生殖機能をなくし、変更後の性別の性器に近似する外観を備える手術が必須とされています。しかし、体に深くメスを入れ、場合によっては命にもかかわる治療・手術を、法律上の性別変更の要件として強要することは、人権上、大きな問題があります。日本共産党は従前から、性別変更の要件について、「病理モデル」から「人権モデル」への移行にふさわしいあり方を検討する方向を表明してきました。要件が変更されれば、今後、法的にも、男性器を備えたままの性自認女性という存在が認められるということも想定されます。https://www.jcp.or.jp/web_policy/2022/06/202207-bunya12.html より引用

日本共産党は、2022年参議院選挙政策として、上記の通り説明しています。果たして、本当に医療モデルと言えるのでしょうか?

第156回国会 衆議院 法務委員会 第31号 平成15年7月9日
https://kokkai.ndl.go.jp/simple/detail?minId=115605206X03120030709&current=7 より引用

○浜四津参議院議員 ただいま議題となりました性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律案につきまして、その提案の趣旨及び主な内容を御説明申し上げます。
 性同一性障害は、生物学的な性と性の自己意識が一致しない疾患であり、性同一性障害を有する者は、諸外国の統計等から推測し、おおよそ男性三万人に一人、女性十万人に一人の割合で存在するとも言われております。
 性同一性障害については、我が国では、日本精神神経学会がまとめたガイドラインに基づき診断と治療が行われており、性別適合手術も医学的かつ法的に適正な治療として実施されるようになっているほか、性同一性障害を理由とする名の変更もその多くが家庭裁判所により許可されているのに対して、戸籍の訂正手続による戸籍の続柄の記載の変更はほとんどが不許可となっております。そのようなことなどから、性同一性障害者は、社会生活上さまざまな問題を抱えている状況にあり、その治療の効果を高め、社会的な不利益を解消するためにも、立法による対応を求める議論が高まっているところであります。
 本法律案は、以上のような性同一性障害者が置かれている状況等にかんがみ、性同一性障害者について、法令上の性別の取り扱いの特例を定めようとするものであります。

性転換治療は、遡る事1964年

ブルーボーイ事件(ブルーボーイじけん、Blue boy trial)とは、1964年に十分な診察を行わずに性転換手術(現在の性別適合手術)を行った産婦人科医師が、1965年に麻薬取締法違反と優生保護法(現在の母体保護法)違反により逮捕され、1969年に有罪判決を受けた事件。優生保護法違反の方が重い量刑を下された。
https://bit.ly/3EjQDEF [ブルーボーイ事件Wikipedia]より引用

患者の依頼によって行われた医療行為が、有罪となった事によって、それ以降日本では性転換治療を行う医師は居なくなった。

後に、ペニスカッターとして知られる故和田耕治医師が細々と杉並区界隈に個人院を設け武蔵野市界隈のクリニックとを跨いで夜の世界に住むニューハーフさんたちの治療に当たっていた様ですが・・・。

間もなくしてひとりの患者さんが埼玉医科大学の形成外科を訪ねた所からこの治療が細々とそれでも大々的に行われる事となった経緯があります。この時、ドクターは、医師免許がはく奪されても、この患者を医療の力で救いたいと考えていたそうです。

ひとりのドクターの倫理観、或いは過去の不幸な判決との葛藤。それでもドクターは、動いた。手術に向け、準備を整えるに奔走。
詳しくは、こちらへどうぞ⇒https://gid.jp/article/article2018101601/

私は医療倫理観とは、時に人権をも含むと考えています。ES細胞が日本で影を潜めたもの、ヒト胚を切り刻む。。。ヒト胚とは、いつから人なのだろうか?切り刻まれる胚には人権は無いのか?と言ったような。

さて、話が長くなりました。

衆議院法務委員会の議事録に立法の経緯が記述されています。医療モデルと言えるのは、タブーだった性転換治療が一人のドクターの総合的な医療倫理やドクターの倫理観とを天秤にかけ、最終的に患者の想い(人権)を慮ったのではないでしょうか?そして、医療界・法曹界が患者とタッグを組み、政治家を動かし立法に至った経緯があるんでしょう。立法趣旨に、我が国では、日本精神神経学会がまとめたガイドラインに基づき診断と治療が行われており、性別適合手術も医学的かつ法的に適正な治療として実施されるようになっていると記載されている。まさしく医療モデルなのでしょう。続く性同一性障害を理由とする名の変更もその多くが家庭裁判所により許可されているのに対して、戸籍の訂正手続による戸籍の続柄の記載の変更はほとんどが不許可となっております。 性転換の治療を受けてもなお司法判断が出来ず結果不許可となっていた事実がここにあります。 性同一性障害者は、社会生活上さまざまな問題を抱えている状況にあり、その治療の効果を高め、社会的な不利益を解消するためにも、立法による対応を求める議論が高まっているところであります。 この文言は、はっきりと人権を意識した内容ではないでしょうか?

また、性転換治療を済ませているトランスセクシュアルが、必ずしもすべてが戸籍の変更をしている訳ではないという事も、現に覚えておかなければならないものだと当会は考えております。

また、既に婚姻されている当事者も存在しています。

もし、Self-ID(自己申告による性別変更)制に単独でなってしまえば、現に婚姻している人たちは、制度から零れ落ちてしまいます。特例法の非婚要件を外したところで、同性婚になってしまい、我が国は同性婚は未だと言った所であり、Self-ID(自己申告による性別変更)制になったとしても、零れ落ちてしまいます。これは、マイノリティーをより色濃くマイノリティーにしてしまいます。

更に、SNS等からいくつかの団体が声明を発し始めていますが、所謂トランスジェンダー女性の女子トイレ、女子更衣室、女湯(銭湯・温泉・スポーツジム・ゴルフ場)、入院施設、への立ち入りに関してです。

多くの当事者が、或いは、支援者が、トランスジェンダー女性の当事者は女性スペースを利用しないとか、犯罪目的じゃないとか、言いますが、やはり、生来女性からすれば、その真偽の程を確かめる術が無いのです。疑わしいと感じた際に成す術がないのです。そこを理解して欲しいと、切望しているに過ぎず、必ずしも、トランスジェンダーを差別している訳ではないと、私は受け止めています。女性の気持ちを慮る事こそが女性と共存できる唯一の自衛策だと当会は考えております。その様な考え方から、日本共産党のLGBT政策に記載されている性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律(以下GID特例法)は、既に人権モデルであり、医療モデルではないであろう事と性同一性障害の治療とガイドラインこそが医療モデルと言えよう事から、GID特例法から手術要件を外す事には反対の立場である事を併せて表明します。

【補足事項として】

戸籍の続柄の記載変更を行えば、自らの意志に関係なく法的性別の通り社会は振り分けます。多くの人たちは、その事を口にしていません。トイレ・風呂に入るというのは、自身の意志です。集団検診は流れに任せていれば振り分けられてしまいます。もし救急要請で入院となれば、保険証に則ってカルテが作られ、カルテの性別で看護師は病棟を決める事でしょう。戸籍が変われば、わざわざ言う当事者が居りますでしょうか?聞かれたら言うと言う事になりませんか?聞けば、今どきならトランスフォビアと言われかねない。そんな雰囲気が見て取れますよね。トランスジェンダーさんたちは自らの首を絞めている様に感じます。

改めて用語を解説

トランスジェンダー

社会的性別を越境しようとする者
クロスドレッシングを含むと解される事もある。
パラフィリアを含むと解される事もある。
トランスセクシュアルを含むと解される事もある。

シスジェンダー

身体的・精神的に一致した性別の者

トランスセクシュアル

性別を越境しようとする者
性転換を望む者言い換えるとすれば、本質的変換を望む者。しかしそれは叶う事は無い。
しかしそれは詭弁であり、性的倒錯であると言われる事もある。故に、脱病理化と、手術要件撤廃に向け活動が盛んになったのかもしれない。

クロスドレッシング

女装の事

オートガイネフィリア

パラフィリア(性的倒錯)のひとつ。
自己女性化愛好症

非同性愛性転換
自己女性愛性転換
男性愛
同性愛性転換
無性愛者
異性愛的性転換者
同性愛的性転換者

つまり、精神の異常と言う事だそうだ。

性的倒錯

オートガイネフィリアを参照

性自認

身体的な性別と精神的な性別が存在し多くの場合は一致しているからこそ見えにくい概念。個人の感覚。

誰もが持つモノであり、特定の人のモノではない。

性同一性

身体的な特徴(性別)と精神的な性別の認識

性自認と、性同一性の違いは、一人称と三人称の違いか、或いは医学的な側面で使い分けがなされている様に感じる程度

性同一性障害

身体的な特徴(性別)と精神的な性別の食い違いを病理として扱った時の診断名-性別違和・性別不合へ

レズビアン

身体:女
認識:女
対象者:女

ゲイ

身体:男
認識:男
対象者:男

バイセクシュアル

身体:男(女)
認識:男(女)
対象者:男・女

会の主張

①手術要件撤廃には、大反対だよぉ~ん💛

②人権の衝突を法律でもって解決しようとすることは、法の下の平等に反している。

③性転換手術は、望んで受けたものであって、人権侵害とは無関係である。

手術要件の撤廃は、性別の無秩序化に他ならないと考えています。
性別の無秩序化によって、起こる様々な歪みを社会が順応できるのであろうか?

生理のある男性
出産する男性
婦人科疾患にかかる男性
立井排尿が出来ない男性

身体的には女性(妊娠・出産が可能)だけど、同性婚を望む男性(パートナーの性別・身体的性別は問われない)
身体的には女性(妊娠・出産が可能)だけど、異性婚を望む男性(パートナーの性別・身体的性別は問われない)

現在見受けられる人権の衝突は、女性スペース利用において女性とトランス女性との間で起こる事が確認されている。
この問題は非常にセンシティブでデリケートな問題であるからこそ、慎重にするべき案件であると当会は認識する。
女性にとって、安心安全であらねばならないのが、女性スペースなのであろうと、当会は認識する。

その上で、トランス女性は女性スペースを使わせてもらうという立場になってこの問題に向き合いたい。

現在、手術要件の撤廃が運動化し、政治家の皆さんも、『それはそうだ』と前のめりになって居る様に見受けられます。でも、果たして、それが本当に必要な政策なのでしょうか?

手術要件が撤廃され、戸籍の性別の変更が安易に認められる様になってしまえば。。。


女性エリアに、身体的には男性の戸籍が女性という人達が雪崩れ込んでくる事が予測される。
手術を必要としないと主張するトランス女性は、女性エリアには立ち入らないと、声をあげていますが。

果たして、それが通用するでしょうか?


学校・職場・被災地・病院・公のサービスでは、戸籍に準じて振り分けられるんです。本人の意思に反して、戸籍で以て振り分けられてしまうんです。


何故、手術を必要としないトランスジェンダー女性は、戸籍の性別の記載変更を望むのでしょうか?


結婚?

それは公のサービスのひとつですよね。

個人間で完結する様なサービスであるなら、然して問題は軽微だろうと認識はしておりますが、話の論点はそこではありません。女性スペースへの立ち入りというセンシティブでデリケートな場所で起こる混乱をどう回避するべきかと言う点です。本人の意に反して、振り分けられるのが、そうしたセンシティブでデリケートな空間利用だった場合、手術を必要としないトランス女性が、『身体的には未手術なので』と、言って憚るでしょうか?

憚るという人が居るとしたら、私は聞いてみたい。何故、戸籍の性別変更を望むのか?と。


女として生きると言う事は、そうした事も含めて女として生きるという事になるのではないだろうか?


戸籍の性別を男から女に変えた。
『身体的には未手術なので』と、言って憚れる?

もし、人の善意や、制度の強みを利用するつもりで、女性エリアには立ち入らないと公言しているとしたら、悪質極まりない事だと当会は認識します。



私は少なくとも、私は。進んで性転換の手術を受けています。いえ、性転換手術は、私が強く願ったもの。それを人権侵害だなんてただの一度も、考えた事などありません。

GID japan 始動!

活動名【性同一性障害・性別違和を守る会】

サブタイトル:『性別適合手術を希望して受け戸籍の続柄を変更した当事者がカミングアウトをしなくても生きやすい社会を求める会』とし、今はひとり

LGBTとは全く違う概念であり日本語で表すとすればそれは性転換症の総称です。GIDの起源は多くの場合性転換症からであるとされ、故に変性願望や異性装とは全く別物です。その事を風化させたくないそんな思いからGID japan 始動します!

Finger Print : FFF7 B39E 4C50 C07F 0418 68EF E0BD 5CB3 B810 8203
連絡先はinfo宛に送る事でコンタクトが取れます。FingerPrintをお使いください。

※追加_♪
令和6年7月現在、性別適合手術を希望し受けた者が、より一層の幸福追求の為、審判によって変わったものとみなされた者は、民法上そのように扱われます。『ルールが決まっていない』という方が居りますが、それは間違いです。また、一部では、施設管理者の許可うんぬんかんぬんとありますが、その必要もありません。何故なら、時にそれは問題の責任転嫁を施設管理者に投げつけてしまう事になり、昨今のSNS等による企業店舗閉鎖など大ごとになっています事から、施設管理者に相談する事は控えた方が宜しいでしょう。(ここに疑問がある方はどうぞメールで質問していただいて結構です)。また、手術を受け審判によって変わったものと見なされている以上、なんら問題は無いはずです。またここで言う『問題』とは、本来問題ではないけど問題視されてしまう事を言います。

これらの見解に行き着いた経緯は、某警察署、某県、弁護士等、某浴場組合、銭湯施設管理者、某保健所、某旅館組合、某地方法務局人権侵犯係への私からの相談から導き出されました。